キャンピングトレーラー購入奮闘記


購入の決意をするの巻

前々からキャンピングトレーラーに憧れていた。
しかし、購入の決意をしたのは・・・・・・・・。

1997年12月21日(日)那須高原KOAキャンプグランド
「うわ〜頭がズキズキする。完全に二日酔いだ! そうだ、フレンドファミリーの人達と夜遅くまで飲んでいたんだっけ。それにしても昨夜は本当に楽しかったなあ。」

13組のファミリーと大宴会をした翌朝の事である。ほとんどのファミリーがTボディやトレーラーでの参加なので、とてもうらやましかった 。
子供達とハイランドパークへ行く約束をしていたので、朝食もそこそこに撤収に取りかかる。今回は冬キャンという事で荷物もまた多かった。
冬なのに汗を掻きながら撤収作業をしていると「岩崎さ〜ん。終わったらコーヒーでも飲まない?」と誘われる。
ふと気が付くと、他のファミリーはコーヒータイム。
「うっ、うっ、うらやましい〜!」「何なんじゃ〜これは〜」「俺もトレーラー欲しいヨ」
この時ただの憧れから「購入する」と信念に変わった。


大蔵大臣(お母さん)を説得するの巻

さあ、最大の難関である。
それとなく以前から「トレーラーが欲しい!」と言っていたのだが、その度に「そんな!今までのキャンプ道具はどうするの? そんなお金家にはないわヨ!」とかるくあしらわれていた。
そこで幾つかの作戦を立て、実行する事に。

1. 雑誌で興味を引く作戦
キャンプの本といえばガルヴィだけだったが、Auto Camper・キャンプCarガイドという雑誌を新たに購入し目に付く所に置いてみる。
しめしめ、見てる!見てる! (^。^)

2.「こんなのヤダ!、これだったらいい!」と言わせる作戦
当初、「中古キャンピングカーでもいいかな」などと考えていたが、お母さんは「中古車なんてイヤ!」とのたまわく。
それならば「これがいい!」と言わしてみせようじゃないか。

@ 低価格トレーラーでいいからと…。
雑誌に掲載されている中から「インディアナ-ジョイ99万円、これは安い! これなら買えるんじゃない?」とさぐりを入れる。案の定「こんなのイヤ!」との返事。
エへへ、順調、順調。

A 近隣のトレーラー販売店へドライブに誘う。
「本当に見るだけだから」とドライブがてらトレーラーを見に行く事に成功する。

★ 福島飯坂インターチェンジの近くの店へ…。
トレーラーはファンシーの中古車とアメリカから輸入のシーラスという車が展示されていた。中古車は除外して、シーラスを見せて頂く事に。ちょっと小さ目だけどフル装備で198万円!。
「これがいいんじゃない?」と問い掛けても返事がない。
ついでだからと、クラスCのキャンピングカーを見せて頂く。価格は645万円。車内の広さとゴージャスな作りに「私、これだったらいいな」などと言っている。
おもわず「えっ!」と叫んでしまった。(何を考えているんだろう?)
でも、大分興味を持ったみたいだ。
もう一押しだ。

★ 仙台のインディアナの代理店へ…。
今回はあまり抵抗もなくドライブがてらの見学に出発。だいぶ作戦が進行しているみたいである。ムフフフ。

途中、高速(仙台南インター)を降りた所にキャンピングカーの展示場を発見し立ち寄ってみるが、対応が良くない。ムッとしてすぐに目的地へ。
まずV2-Lを見る事にする。オープンスペースが広い低価格車である。これには「トイレやシャワーが付いていないからいや!」との事。
「おっ、ずいぶん反応が変わってきたゾ」と一人ほくそ笑む。
次にスイフト5を見せて頂く。イギリス製のゴージャスな作りに「大きさといい、これならいいわネ」との発言。
おもわず「これに決めちゃおうか?」と尋ねるが、またもや返事がない。
だいぶ傾いているんだけどな〜。

3.「最後の手段」譲歩作戦 。
購入金額を○○○万と設定し、資金繰りを考える。
トレーラーを購入すべく貯金していた物を頭金として払っても、残りはローンを組むしかない。銀行の自動車ローンを調べ(2.5%固定金利)月々の返済額なども検討する。
さあ、最後の手段だ! 本当はこれだけは言いたくなかったのだが…。
お父さん「月々の小遣いから2万円を出すから買おうヨ」と譲歩する。
お母さん「そおね〜。それなら買ってもいいわヨ!」と返事する。
お父さん「んっ?」・・・・・・・・絶句 (*_*)
その言葉を待っていたかのような即答であった。本当はお母さんも欲しかったんじゃないか!
やられた〜と思ったがあとの祭り。

策士策に溺れた?
こうして、作戦は大成功に終わった。
もしかすると、単に手の平の上で泳がされたのかもしれないが、何はともあれ購入する事に決定したのである (^。^)


車種の決定・発注の巻

さあ! 車種の選定だ!
雑誌からトレーラーの種類(オプションも含め、上がり○○○万円位)のリストを作成し、いくつかの候補をピックアップする。
問題なのが近隣にその代理店があるかどうかだ。残念ながら山形にキャンピングカーはおろかトレーラーなどの代理店がほとんどない (-_-)
唯一バーストナーの代理店があるのみである。友人が自動車修理・販売をやっているので、できればそこから購入したい。いろんな改造もしたいし、ヒッチメンバーの取り付けやアフターなど考えると・・・・・・。そして、彼に相談したらバーストナーのカタログを持ってきてくれた。
以前見に行ったインディアナのスイフト5とバーストナーのクラブ390TKの二つに絞って検討する事にする。
インディアナはホームページを開設しており、メールで最新の資料を請求した。

しかし、カタログだけではほとんど解らないのですヨ。(何せ初めての事ですからネ〜)
スイフト5を見た時も、お母さんを説得する事が第一だったので細かい所まで見ていなっかたのだ。小さな疑問がふつふつと沸いてくる。
ニフティのfcampでんでん虫野営隊で教えてもらったり(内容は購入前の情報収集に掲載)、メールで問い合わせたり、情報を収集する。

そうしていると、茅ヶ崎のインディアナRVからTELが入る。(イヤー商売熱心ですな。)それによると・・・・・・・・
@近々キャンピング&RVショウが東京のビックサイトで開催され、もしかすると在庫がなくなる可能性があり、納車に時間がかかる。
A今後の輸入は、最近の円安により若干の値上げが予想される。(実際昨年10月時点でのライトオーニングなどのオプション価格が、現段階ですでに値上がりしていた。)
との事である。ついでだからと「代理店ではないけれど、地元の自動車会社にスイフト5を卸せるか?」と尋ねてみると、上司に相談したのかチョット間があいて「OK]の返事である。
これには心が揺れた。
スイフト5のゴージャスな作りと後部に固定された2段ベットはとても気に入っていた。そして、バーストナーの足回りと暖房の設備は捨て難い。
とても悩んでいたけれど、このTELで決断する事に。さっそく友人にその旨を伝え、発注する事にする。その後、納車について打ち合わせをしたが、茅ヶ崎まで彼が取りに行ってくれるそうだ。持つべき物は友である。
あとは納車を待つだけだ (~o~)

後でその友人に聞いた話だけれど、この業界は値引き分を乗せないで低価格を打ち出しているのだそうである。そして仕切値も高くあまり儲からないのだそうだ。「この際だから代理店になったら?」と進めてみるが、「たぶんノルマもあるし、あまり儲からないから、やらないヨ」との返事であった。
苦労をかけたネ。そのうち飲みにいこうネ (^○^)


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