第1回定演までのお話


 演奏会を開催するにあたって最低限必要だったものはまず人、次に楽器、そして会場でした。

 私たちは会津シンフォニックアンサンブル、飯豊中学校吹奏楽部、長井高校吹奏楽部の協力を仰ぎました。「室内楽アルテ」は活動の一環として各楽器別レッスンを行っており、これを飯豊中・長井高吹奏楽部の希望者が受けていたこともあって、演奏会参加に賛同の上、保護者と吹奏楽部顧問の承認を得て参加していただきました。
 楽器は個人購入を原則として大型楽器(ティンパニ、バスドラムなど)を団で購入することにし、「室内楽アルテ」から援助を受けて楽器を購入しました。その他、購入できなかった楽器は演奏会当日付近の小中学校から借入しました。
 会場は市民文化会館および生涯学習プラザを使用して練習を重ねました。母体となった団体「室内楽アルテ」が市の文化協会に加盟していたため、使用料は半額となりました。
 指揮者は東京大学管弦楽団などで金管楽器トレーナーとして長年指導にあたっている今井順夫氏にお願いしました。今井氏は福島で会津シンフォニックアンサンブルという一般の吹奏楽団も長年指導されており、また奥様が山形市出身という関係や94年夏に東大管弦楽団の長井公演での縁もあって、新しい吹奏楽団結成には賛意を表され、暗中模索の草創期によき道しるべとしてご指導頂くことになりました。

 このように演奏会を開くために少しずつ必要なものを揃えて平成8年4月7日、創立記念第1回定期演奏会を開催しました。


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