ヘッド車(ビッグホーン)がいかれてしもうた!

これもかなりの長文ですから、回線を切ってキャッシュでご覧ください!

1998年4月4日(日)
FFの大野路キャンプ(静岡県)からの帰路での出来事である。
「静岡から山形までどう見ても7時間は掛るだろう!」と正午前に大野路を出発した。今日もピーカンで富士山が奇麗だ!(~o~) 東名の途中のサービスエリアで昼食を取る。かなり大きいSAで、迷子になりそうだ。「トイレってどこにあるの?」と探すのも一苦労。
「びっくりしたなあ〜モウ」(*_*)

東名高速から首都高速、そして東北自動車道と高速道路の乗り継ぎだ!
時間が早かったせいか行楽帰りの渋滞にも会わず、スイスイと首都高速を走る事ができた。かなり順調である。トレーラーもしっかり後ろを付いてくる。(^^ゞ
そして東北自動車道に入ったところで、運転をお母さんと変わる事に。不思議なものでここまで来ると、もう着いたような気になってくるのです。(慣れた風景に安心するのでしょうかね?)
そして、疲れも手伝ってか助手席でウトウトしてしまう。(^^ゞ

何分眠ったのだろうか? 「何か車内が暖かい!」と目が覚める。エアコンのスイッチを強にして再び眠りの中に・・・・・(^^ゞ

突然、運転をしていたお母さんが「エンジンから変な音がしてる!」と叫び出した。「ドキッ」として目が覚める。そしてゴツン・ゴツンと音がしているのを確認する。車内が異様に暑い。
「すぐに電話のあるところに止めよう!」と叫ぶ!
しかし、それから200m位走った所でとうとうエンジンが止ってしまった。「どうしたらいいの?」と半狂乱になって聞いてくる。惰力で走行している状態である。「とにかく路肩に寄せて!」とこちらも半狂乱の状態だ。(>_<)

運がいいのか悪いのか、電話のちょうど側の路肩に停めることができた。すぐに電話でJAFを呼ぶ事に! 時間は午後3時を過ぎたところである。車はオバーヒートしていて シューシュー音がしている。ボンネットを開けてみるが、ファンベルトに異常はない。エンジンオイルも適量だし汚れてもいない。

その場所で何分待った事だろう?(ずいぶん長い時間だと感じていた)
「あれっ、この状況は? キャンピングトレーラーライフの"ひらが"さんと同じだ〜」などと一瞬考え、その内容を思い出そうとするがなかなか出てこない。(そう言えば、まだ工事中じゃなかったのかな?。ひらがさん早く続きを書いて下さい。)(^_^メ)
途中JAFの車が通り過ぎていく。「あれじゃなっかた?通りすぎて行っちゃったヨ」とお母さん。「あれは牽引車じゃないから違うヨ」となだめる。そして、やっとJAFが到着した。「どうしました?」と聞かれ、事情を説明する。「ちょっとエンジンをかけてみますね」とセルをまわすと一応エンジンが掛った。でもマフラーから白い煙がモウモウと噴き出している。そして「これは単なるオーバーヒートじゃないですネ。エンジンやられているようですネ」との言葉にガックリする。(;_;)
「とにかく危険だから、牽引して近くのインターチェンジで降りますから」と告げられる。



ま〜、こんな時デジカメで写真を撮るのもどうかと思いますが、
撮られて笑っているお母さんも相当なものです!(^^ゞ(写真右側)

「私も今まで、故障車を2台一緒に牽引したことがあるんですが、こういう車は始めてです」とJAFの人。「いや〜私もひらがさんのホームページでは見たことがあるけど体験したのは始めてですヨ〜」と心の中で返答する。(^^ゞ

「お一人だけ通行券とお金を持って前の牽引車に乗って下さい。」と言われ、お母さんが乗り込む事に。お父さんと子供達は後のビッグホーンに乗り込んだ。「ところで、ここはいったいどこなんだ?」眠っていたから現在地が判らない。「距離が長いと金額もかさむな〜」と心配になってくるが、「まっ、なるようにしかならないだろう!」とあきらめる。(-_-;)

JAFの牽引車+ビッグホーン+スイフト5と3台の連結だ。
ビッグホーンの運転席に座っているのだが、前輪を固定して持ち上げている状態なのでハンドルはまるっきり効かない。(当たり前の話である)「お〜自動走行だ!」などとはしゃいでみたが、子供達にはウケなかったようだ。
時速10Km位(たぶん)でゆっくり路肩を走行して行く。通り過ぎる車が皆こちらを見ていく。「よそ見などしないででちゃんと運転してヨ〜」と叫ぶが聞こえるハズがない。あ〜恥ずかしい! (-_-;)

結局15Kmほど牽引走行(後で聞いた話)した後、西那須野塩原ICに降りる。料金所で最初にJAFの車が料金を支払う。そして、ビッグホーンの通行料金をお母さんが支払っている。ニコニコして話をしているようだが、その内容が解らない。「お〜い、何を話してるんだ?」(-_-)

「でも、これからいったいどうするんだろう?」「修理工場まで行ってくれるのかな?」「でも今日は日曜日だし!」などと考えていたら、ICのすぐ側にある道路公団の建物の後ろの駐車場に入って行った。
そして、JAFの方が「これからどうなさいますか?」と尋ねてくる。
どうするのって聞かれても"どうするの?"
そして「自宅までこのまま牽引する事もできますが、トレーラーは置いていくことになりますヨ」などと言ってくれる。でも、そんな事頼んだらお金が幾らあっても間に合わない。即座にお断り申し上げる。

そして、牽引車からの切り離し作業中に電話をかける事にした。頼みの綱は地元の自動車会社。日曜日だから友人でもある社長の携帯に電話をする。時間は5時30分をまわったところ。「酒飲んでないといいがなあ〜」などと思いながらコールする。(彼は"大酒飲み"なのです。おっとごめんなさい!(^^ゞ)

「よし解った!これからすぐ車両積載車で向かうけど、トレーラーは積めないからそこに置いておくしかないヨ」との事である。酒飲んでなかったようで良かったヨ〜。(^^ゞ
「最悪の場合、新幹線で帰るしかないかな? 犬(ミニダックス)連れて!、鳥(インコ2羽)連れて!、枕持って!(枕が変わると寝れないのでキャンプの度に持参している)」と考えていたから、「トレーラーを置き去りにするのも、しょうがないか〜」とあきらめる事にする。(>_<)

JAFの料金は、基本料7,130円、高速特別料4,070円、作業料3,300円、牽引料9,150円、それに高速通行料立替1,500円との事。JAFの会員でなかったので結構な金額である。今後の事を考え、ついでに入会する事に。入会金6,000円。それで総合計31,150円也。(>_<) でも助かりました。
後で聞いた話だけれど、"現場で牽引する前に入会を済ませて会員割引"という裏技があったらしい。親切な係員だとそういう手順を取ってくれるのだそうだ。でも後の祭り!(-_-;)

周りはだんだん暗くなってくる。山形から西那須野までトラックだから4時間はかかるだろう。早速トレーラーのジャッキを出して・・・・・。
「トレーラーで良かったね。暗くて寒いし、ビッグホーンの中だったら死んじゃうネ」と子供達。もうPキャン気分である。食料も積んであったから、快適・快適!(^^ゞ

PM9:00 携帯に電話が入る。「今白川だから、あと30分位でそちらに着くから」との連絡であった。トレーラーは置いていくのだから、必要なものをビッグホーンに積み込む事に。
PM9:30 やっと友人が車両積載車で到着した。「待ってるっていうのは辛いものだから、食事もしないで急いできたヨ」と友人。「待ってる間、快適だったヨ」などとはとても言えない。(-_-;)
驚いたことに積載車に自分の乗用車(レガシー)を積んできてくれた。「トラックに乗せたビッグホーンに乗っていると酔ってしまうから持ってきたヨ」。持つべき者は友である。(~o~)
積載が完了して出発だ。友人一人じゃ寂しいだろうと、レガシーをお母さんが運転する事にして、単身積載車の助手席へ乗り込んだ。そして、那須サービスエリアで食事を取る事に。結構お腹がいっぱいだったが「もう食べちゃった!」なんて口が裂けても言えない。(>_<)

食事をしながら、今回の故障について聞いてみた。「何とも言えないなあ〜、エンジンを開けてみないと解らない!」との事。次週の土日には、ニフティのfcampの北関東トレーラーオフ会(オフラインミーティング)に出席しようと計画していたから、「今週の金曜日までには絶対直してくれ!」と念を押すが「保証出来ないヨ」との返事である。(-_-;)
それでも「何とか頼むヨ。トレーラーも長期間置きっぱなしには出来ないし!」と更に頼み込んだ。

結局、我が家に着いたのが翌日の午前2時。お母さん達は1時30分頃到着したそうだ。
無事(?)帰れてよかった! でもトレーラーは置き去りだ! (~_~;;;

「も〜 疲れましたワ!」(-_-;)

いや〜 滅多に経験できない体験をしてしまいました。普段から整備(エンジンオイル・冷却水など)はキッチリしていたのですが・・・・・(^^ゞ
まっ、世の中何があるか解らないって事ですかネ ^^;;;;;

その後日談

結局ビッグホーンは、すぐに米沢のディーラーに運んだのだそうだ。それで、エンジンが抜けている為、乗せ変えしなければならないとの事。
原因は? 考えられるのは冷却水を送るバイメタルが故障したか、高速回転中に何らかの作用でガスケットが壊れたか、らしい。詳しい話はいすずのディーラーに聞いてみないと判らない。
購入して2年10ヶ月、走行距離約45,000Km、自動車会社の友人が「今回はクレームで直すから!」と言ってくれた。

で、翌週のfcampのオフ会には結局間に合わないとの事である。(;_;)
それで、オフ会の前日に「他のビッグホーンにヒッチメンバーを付け替えて貸してくれ!」(車種が同じでないとヒッチが合わないのだ)とかなり無理な注文を強引に出してみた。そしたら、「ん〜」と暫く考え「よし、解った!」と答えてくれた。§^。^§
自分がその立場だったらだったら絶対に応じないけど・・・・・ ^^;;;;;
そして、持ってきてくれた車が走行距離800Kmの新車なのである。
彼には大変な"借り"を作ってしまった。
この埋め合わせは必ずするからネ。(^_-)

この後は FCANPなキャンプに続きます。


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