今後の展望


 今後の展望としてはまず第1に、一般団員のさらなる募集が肝要です。これについてはこれまで演奏会に出演できなかった団員を再び組み込んでいくとともに、PR活動をしながら知り合いのつてなどを利用して地道に集めていきたいです。
 第2には、会計面の整備があります。第1回定期では中高生からは一切準備金を徴収せず、また応援に駆けつけていただいた方々の食事・宿泊・交通費を負担したため、必然的に比較的少数だった一般・大学生の負担が増大しました。これも何とかしなければなりません。
 以上の2つの問題は即時的に解決されるような性格のものではなく、実際何年間かかけながら少しずつあるべき状態にもっていこうというのが事務局内の見解です。
 構成人員における中高生の割合を考えれば当団の役割として「地域青少年の健全な育成」を掲げるのは当然なことであり、それにともなう一般団員の大きな負担を何らかのかたちで補填しなければなりません。
 今後も上記のような内情問題を解決しながら地域に密着した音楽活動をおこなう所存です。年1回の演奏会のほか、小学校・保育園への音楽教室、老人ホームでの慰問演奏、商店会や行政の催事物でのアトラクション演奏などできる限り方々へお邪魔してたくさんの演奏機会をもっていければと思います。
 長井ウィンドオーケストラがこれからも永年にわたって地域の若年層によって支えられていくことによって、若者の地元就職やUターンを促進し地域の活性化がはかられれば、西置賜地域に対する貢献度もより大きなものになると考えます。
 20代を中心とする若年層の拡大は、高齢化の進む地域社会が健全に維持されていくために重要な要素です。いにしえより築かれてきた地域性・伝統を守りつつ、既存の諸価値を徹底的に吟味することによって流動化をもたらし、更に現在から未来へと堅固なる新しい橋をかけていく、そのような責任ある役割を団として少しでも担っていくには何が必要かをしっかり見据えて活動していきたいと思います。


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